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様か、さんか、、。 [ブラジルビール]

近頃仕事をしていて多少気になることがあります。「患者」の呼称に「患者様」が使われることが多く見られるようになりました。病院内での「患者様待合室」、「患者様駐車場」の掲示、個人診療所のHP内でも「患者様」、私は自分が患者様と言われてもかえって慇懃無礼な感じがして少しもうれしくないので、自分の診療所のHPでも「患者さん」とお呼びしていますが、ほんとにこれでいいのかと多少不安もありました。

 最近、市内の某大病院から病診連携(またいつかこのことについても記事にしたいと思っています)登録医のところへ定期的に送ってくるその病院のnews紙(見開き8ページほど)に副院長の巻頭言が記事として載っており、まさに我が意を得たりと思いました。この病院では新人オリエンテーションで、医療従事者は「かんじゃさん」と呼ぶよう指導されているそうです。また、その記事の中に国語学者金田一春彦氏の著書からの抜粋がありましたので、さらにここで抜粋して見ますと、、

 言葉を丁寧な形にしても、決して丁寧な意味にはならないーーー病院へ行くと、「患者様駐輪場」「患者様待合室」と書かれていることがある。「患者様」といわれるのは何となく落ち着かない。なぜなら、「患者」という言葉自体がすでに悪い印象を与えるため、いくら「さま」をつけてもらってもうれしくない。「病人さま」「怪我人さま」「老人さま」など、いくら頑張っても敬うことにはならないのである。「ご来院の方」「外来の方」などというように変えた方がいいと思われるーー

 アンケート調査であなたは「かんじゃさま」「かんじゃさん」どちらで呼ばれることを希望しますか、という質問に対する回答は「かんじゃさん」を希望される方が遙かに多いとのことです。

 「かんじゃさま」と呼べば丁寧でいいという医療側の自己満足的な思いこみが「患者さま」という呼称を広げる一員のような気もします。

 この記事を呼んで当分は「かんじゃさん」を継続しようと考えていますが、また違う考え方に出会えばころっと変わるかもしれません。呼び方一つでもむつかしい時代になってきました。

さあて今夜のビールはMAMAISON第4弾

NOVA SCHIN ブラジルのビールでアルコール4%、癖がないといえば癖がない当たり障りのないビール。


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